2011-01-22 11:00

エコ

まぶしくないLED

東洋紡
東洋紡績株式会社は、点光源である発光ダイオード(LED)を、ライン照明や面照明に変換できるLED用拡散フィルムを開発したことを発表した。

今回の件には、従来からの、白熱電球や蛍光灯からLEDへの照明用の光源のシフトの過程において、LEDが点光源であるために、従来の照明に比べてまぶしく感じられ、生理的な影響も懸念されていることから、光線透過率が高く、LEDのまぶしさを解消できる拡散部材が求められていた背景がある。

同社は、独自のポリマー混合技術と製膜技術を駆使することで、光線透過率が高く、効率良く光を拡散できるフィルムを開発した。

同開発品には、LED光源からの光を一軸方向にだけ拡散してライン照明に変換できる「異方拡散タイプ」と、LED光源からの光を360°均等に拡散して面照明に変換できる「等方拡散タイプ」の2種類をラインアップしている。

また、表面加工ではなく内部構造を工夫することにより機能を発現しているため、反射防止加工や易接着加工などをシート表面に施すことが可能で、さまざまな材料と貼り合わせて使用することも可能となっている。

ちなみに、用途としては、室内照明、壁照明、卓上照明などの一般照明分野だけでなく、広告宣伝・レジャー、交通、自動車、農業・工業、流通などのさまざまな分野に展開が予定されている。

点光源とは、光源の大きさが受照点までの距離に比べて十分小さく、点とみなしてもよい光源のこと。

「包み込むような」灯りが、暗い夜を照らしてくれるように、技術の発達で失われたものを取り返す良い機会。まぶしさが解決すれば、さあ次は、影の部分を減らすこと。

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東洋紡績株式会社
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