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2011-01-25 17:00

その他

有益な投資とみるか、資産の海外流出とみるか

銀行
株式会社香川銀行(以下、香川銀行)は、世界銀行(国際復興開発銀行)が新規に発行する「グリーンボンド」を購入し、2011年1月19日に払込が完了し、その概要を発表した。

「グリーンボンド」とは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国で実施される事業を支援するために発行される債券のこと。

同債券で調達した資金は、世界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、洪水対策などの事業を支援するために活用される。

世界銀行は、これまで18億米ドル相当のグリーンボンドをユーロ市場において発行しているが、今回のグリーンボンドについては、発行総額500万米ドル全額を香川銀行が購入している。

引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証券会社である大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当している。

香川銀行は、これまでも、屋上・壁面緑化をはじめ、政府が展開している温室効果ガス削減のための国民的運動「チャレンジ25キャンペーン」への参加、「エコカー対応オートローン」等の環境に配慮した商品・サービスの開発、及び「かがわ水と緑の財団」への継続的な寄付金贈呈などを行ってきた。

環境ビジネスは、従来の「つくる」産業での投資とは、性格が異なる。何をやるべきかが明確になっておらず、またその効果も長期的なものであることから試算レベルに留まっている。早い者勝ちか様子見か、未来を見る目が大切なのだろう。

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株式会社香川銀行
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