- TOP
- >
- 2020年までに30%増、ヒートポンプ市場拡大
2011-07-28 20:00
その他
2020年までに30%増、ヒートポンプ市場拡大

富士経済、ヒートポンプ関連の世界市場調査結果を発表
ヒートポンプとは、大気中・地中などの熱を汲み上げアンモニアや二酸化炭素などの冷媒を介し移動させて、熱エネルギーを活用する技術。環境問題対策として、太陽光や風力のほか、ヒートポンプで利用する空気熱、地中熱などを再生可能エネルギー源とする研究・開発・実用化が進められている。今回、総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は、ヒートポンプ技術を採用した機器(エアコンや冷蔵庫など)およびヒートポンプの部材に関する世界市場調査の結果発表した。
■報告書
「ヒートポンプ関連技術・市場の現状と将来展望 2011」
■調査期間
2011年3月~6月
■調査方法
富士経済専門調査員による調査対象企業及び関連企業、関連団体などへのヒアリング調査と一部文献調査
「ヒートポンプ関連技術・市場の現状と将来展望 2011」
■調査期間
2011年3月~6月
■調査方法
富士経済専門調査員による調査対象企業及び関連企業、関連団体などへのヒアリング調査と一部文献調査
世界市場、新興国・地域で急速に拡大
2011年の世界市場は、18兆6,482億円(2010年度比2.9%増)の見込み。この内訳としては、冷蔵庫とパッケージエアコンが約5兆円、ルームエアコン4兆円強、カーエアコン2兆円弱となっている。今後は、経済発展著しい新興国・地域における需要が市場の拡大が予測される。具体的には、2015年は21兆8,737億円(2011年比17.3%増)、2020年には24兆2,910億円(同30.3%増)という数字が予測されている。
国内市場、ヒートポンプ式温水空調機の市場規模1.7倍
一方、2011年の国内市場は、1兆6,597億円(前年比11.0%減)の見込み。ルームエアコンと冷蔵庫が4,000億円台、次いでカーエアコン、パッケージエアコン、住宅用ヒートポンプ式給湯器(エコキュート)が1,000億円超というのが市場の内訳である。この減少は、東日本大震災の影響によるものと富士経済は見ている。部材不足や計画停電・節電などの影響が需要減に繋がっているのではないかとしている。今後の予測としては、2015年は1兆8,498億円(2011年比11.5%増)、2020年には1兆8,878億円(同13.7%)が見込まれる。特に、補助金制度などの後押しにより、ヒートポンプ式温水空調機の市場規模は、2020年に1.7倍(2011年比)に拡大すると予測される。その他、熱回収型ヒートポンプ、農業向けヒートポンプ、電動自動車用エアコンなど、新用途・新技術分野における市場拡大も期待されている。
外部リンク
富士経済 ニュースリリース
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/110725_11067.pdf
関連する記事
-
2019-09-23 22:00
-
2016-02-04 07:30
-
2015-12-30 23:00
-
2015-11-10 12:30
-
2015-09-30 14:00