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2011-11-17 20:00

その他

『核融合発電実現』に向けDNSと日大が『プラズマ閉じ込め容器』の共同開発へ!

核融合発電
■DNSと日大が『プラズマ閉じ込め容器』の共同開発へ!
2011年11月15日、大日本スクリーン製造株式会社(DNS)の100%出資子会社の株式会社クォーツリード日本大学理工学部理工学研究所が核融合発電に必須といわれる『プラズマ閉じ込め容器』の共同開発を開始することを発表した。



『核融合発電』とは水素がヘリウムになる核融合反応で発生するエネルギーを利用したものであり、核分裂反応を利用した現在の原子力発電とは異なるメカニズムの発電方法である。

簡単に言ってしまえば、現在の原子力発電は原子が崩壊する核分裂反応のときに発生する熱エネルギーを利用するものである。

それに対し、核融合発電は、水素原子がヘリウム原子に変化するときに発生するエネルギーを利用するものだ。太陽などの恒星が輝いているシステムがまさにこの核融合反応である。

■プラズマの閉じ込めが課題
この『核融合発電』は、高レベル放射性廃棄物も出さず、二酸化炭素など温室化ガスも出さないクリーンなエネルギーとして注目されているものである。

そして無尽蔵ともいえるエネルギー供給が実現できるシステムである。『核融合発電』実現したときには、人類が地上に太陽を手にしたことになると言われている。

しかし、この核融融合発電を実現するためには、いくつかの技術的なハードルがある。

その一つが、非常な高温状態(1億度以上)となるプラズマを安定して閉じ込める『プラズマ閉じ込め容器』が必須である。

■クォーツリードと日本大学理工学部の共同研究
核融合発電は、このような技術的なハードルの高さゆえに今まで実現することのなかった夢のエネルギーであった。

2011年11月より、クォーツリードと日本大学理工学部では高温プラズマを閉じ込める炉心の大型化に関する研究を開始。

クォーツリードの持つ石英ガラス加工ノウハウを生かし大口径の容器を製造が可能となった。また、日本大学理工学部では閉じ込め効率が最も優れている磁場反転配位(FRC)方式研究を活かすに当たり、クォーツリードが製造した大口径石英容器が実現に向け大きな一歩となることになる。

磁場反転配位(FRC)方式は金属の容器が使用できないのである。

今後、両者は未来のエネルギー技術実現のため研究開発を推進していくとしている。

外部リンク

クォーツリードと日本大学理工学部、国内最大の石英製高温プラズマ閉じ込め容器の共同開発を開始 ~二酸化炭素や高レベル放射性廃棄物を排出しない、次世代クリーンエネルギーの実現へ~|トピックス|株式会社クォーツリード
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