2011-11-30 12:00
太陽光発電
夏場に太陽熱を「ストレージ」、冬に暖房に活用 カナダの「ソーラー・コミュニティ」、環境賞を受賞

夏に太陽熱を「蓄え」、冬に活用
冬季オリンピック開催地のカナダ・カルガリー('88)にほど近いオコトクスという街にある「DLSC(The Drake Landing Solar Community※)」というコミュニティは、52戸ある一戸建てすべてに太陽光パネルが取り付けられ、暖房用エネルギーの90%を太陽光でまかなっているという、カナダ政府も自慢のショーケース的「ソーラー・コミュニティ」だ。また、夏場に太陽熱を「蓄え」、冬季にそれを利用するという太陽熱の「ストレージ」を、北米で初めて大規模に実践しているコミュニティでもある。その仕組みを簡単に記せば、以下の通り。
夏場の太陽熱で水を温め、それを地下37mの深さまで埋め込まれたパイプに送る。その温水で周囲の土壌が暖められ、夏の終わりには土壌の温度は80℃に上昇、その状態で水を温水のまま保持、冬には、その保温状態にあった温水を各家庭に巡回させ、暖房として利用する、というシステムだ。
[DLSCのサイト:リアルタイムでシステムの状態が表示される]
環境財団から環境賞
そしてこの「DLSC」のプロジェクトに対し、25日、オーストリアの環境財団「エナジーグローブ」から「エナジーグローブ世界持続可能賞」が贈られたという。AFP BBNewsが28日、報じた。「エナジーグローブ」は世界100か国以上、約1000件の環境に関するプロジェクトを支援している。
外部リンク
DLSC(The Drake Landing Solar Community)
AFP BBNews
夏の太陽光で冬ぽかぽか、カナダの地域プロジェクトに世界環境賞

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