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2013-07-27 17:00

その他

節電で報奨金、東芝が米ニューメキシコ州でスマートグリッド実証を実施

節電
電力需給のひっ迫を連絡
東芝は7月18日、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が米ニューメキシコ州で実施している日米スマートグリッド実証プロジェクトのうちロスアラモス郡の実証サイトにおいて、スマートメーターを活用した夏季のデマンドレスポンス(DR)実証実験を実施すると発表した。

デマンドレスポンスとは需要に合わせて供給側を変動させる従来の需給バランスを見直し、需要する側が需要量を変動させて電力の需給バランスを一致させること。

時間帯別に電気料金設定を行う、ピーク時の使用を控えた消費者に対し対価を支払うなどの方法で使用抑制を促すことで、ピーク時の電力消費を抑え、電力の安定供給を図る。

今回の実証実験は東芝のグリッド制御監視システムを中核として、アメリカ国内のスマートメーターシステムと共に、東芝ソリューション株式会社の顧客情報管理システムで構成、メーターを設置したロスアラモス郡の1600世帯のうち約820世帯が実証実験に参加する。

翌日の気温や電力需給の予測に基づき、電力需給のひっ迫が見込まれる日には参加世帯に実施を連絡、電力使用量の増加が予想される夕方に「エアコンの温度設定を変更する」「外出時間を調整する」などの節電行動を通して、ピーク時間帯の電力使用を抑制することが狙いだ。

削減量に合わせたインセンティブ
実証では各家庭で削減した電力の量に応じて、報奨金が支払われ、期間は7月22日から9月30日までのうち14日間程度を予定している。

日米スマートグリッド実証プロジェクトは、NEDOが米ニューメキシコ州政府および米連邦政府エネルギー省(DOE)傘下の国立研究所などと協力し、ロスアロモス郡とアルバカーキ市で行うスマートグリッドの共同プロジェクト。

今回の夏季DR実証実験に続き、今年12月から2014年2月にかけて冬季のDR実証実験も予定されている。

デマンドレスポンスは米国では2000年代後半からすでに実証実験が行われており、現在スマートメーターの導入も進んでいる。

外部リンク

東芝│プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/
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