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2012-11-24 10:00

太陽光発電

JPEA、工事レベルの水準向上図る「PV施工技術者制度」創設へ

技術者制度
「設置」トラブル防止が更なる普及へ
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)は、2012年11月19日、「PV施工技術者制度」を創設することを発表しました。

この制度は、一般住宅への太陽光発電システム設置の際に必要とされる、施工者の基礎的な知識や技術の習得レベルを、事業者団体である同協会が認定することにより、業界全体の施工品質水準の確保・向上を図るというものです。制度名中の「PV」は、「Solar Photovoltaics」の略で、「太陽光発電」を意味します。

同制度を活用することで、設置者には、一定レベル以上の業者を識別することができるという点がメリットになります。一方、PV施工事業者からみると、施工実施者のレベルをそろえることができたり、“施工ID取得研修”において、同制度の研修と共通する部分を「省略」することができるため、研修にかかる負担が軽減できるといったメリットがうまれます。

ちなみに、「施工ID」とは、PVメーカーがそれぞれ独自に実施する研修を修了することで取得できるIDのことです。PVメーカー各社の「保証」を受けるためには、このIDを取得した事業者による施工が必要となっています。

共通技術はまとめて、メーカーの独自性を尊重
さらに、PVメーカーからみた場合でも、独自の施工方法の研修に注力できるため、よりいっそうの研修自体の効率化や技術水準の向上が期待できます。

なお、同制度を取得するためには、まず、あらかじめ同協会からの認証を受けた研修機関において研修(以下、認証研修)を受ける必要があります。次に、年間1回から2回、全国8か所程度で予定されている「PV施工技術者認定試験」を受験することになります。その認定試験の結果、一定水準以上の知識を有すると認められた場合には、同協会が「PV施工技術者」として認定し、認定証が交付されます。

「PV施工技術者認定試験」の受験料は、12,000円、認定料は、6,000円となる予定です。

認定証の有効期限は、発行から4年間となっています。継続したい場合には、認定証の有効期間中に「更新研修」を受講するなど所定の手続きをとることになります。また、認定された事業者は、同協会が定める「PV施工技術者心得(仮称)」を守らなければならず、これに反する場合は、認定そのものが取り消される場合もあります。

外部リンク

一般社団法人太陽光発電協会 プレスリリース
http://www.jpea.gr.jp/pdf/t121119.pdf
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