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2012-11-24 11:00

その他

太陽光で二酸化炭素を資源化、京大が新手法を開発

二酸化炭素
新たな有機合成手法
京都大学は20日、太陽光のエネルギーを駆動力として二酸化炭素を取り込む新手法を開発したと発表した。

この研究は京都大学工学研究科教授である村上正浩氏らの研究グループによって行われ、太陽光を利用して二酸化炭素を基本的な有機化合物であるアミノケトンに導入する新しい有機合成手法を開発した。

研究成果は6日にドイツの化学会誌である「Angewandte Chemie」に掲載された。

二酸化炭素は地球温暖化を引き起こす原因として、地球規模での削減が課題となっており、環境と資源、2つの問題の解決にもこの手法が貢献するだろうとみられている。

二酸化炭素
炭素資源としての活用も期待
化石資源や原子力にたよってきた現代のエネルギー事情は、化石資源の枯渇や地球温暖化、原子力技術の危険性などの問題に直面し方向転換を強いられている。

このような背景もあり、自然エネルギーを有効利用する新しい技術として、その削減が求められている二酸化炭素を資源化する取り組みが行われてきた。

研究チームでは太陽エネルギーを取り込む反応(明反応)と、二酸化炭素を取り込む反応(暗反応)を連続的に行うことで、太陽光を原料として高エネルギー化合物へと変換し、高エネルギー化合物へと二酸化炭素を取り込むことを可能にした。

高エネルギー化合物であるアミノケトンに二酸化炭素を取り込むことで環状炭酸エステルを合成する手法が開発されたことで、太陽光を使って有機化合物に二酸化炭素を取り込むための基礎的な方法論を提案・実証された。

この方法論を推し進めると、二酸化炭素を炭素資源として活用することも現実的になる。

外部リンク

京都大学│お知らせ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/
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