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2013-01-10 16:00

その他

風力発電導入実績、累積250万キロワット超えも低調傾向続く

風力発電
風力発電は制度に振り回される?
一般社団法人日本風力発電協会は、2013年1月8日、2012年12月末の導入実績(同協会調べ)と、2012年度(2013年3月末)推定導入量を公表しました。

同協会によると、2012年12月末累積導入量は、2,614メガワット(261.4万キロワット)となり、1,887基/431発電所の規模にあたります。また、2012年1月から12月までの単年導入量については、78メガワット(7.8万キロワット)で、32基/12発電所の規模にあたります。

電力会社別にみると、「東北電力」が594メガワットでトップ、以下、「九州電力(431メガワット)」、「東京電力(377メガワット)」と続きます。

風力発電
また、都道府県別では、青森県、北海道、鹿児島県が、200メガワットを超える導入量となっており、以下、静岡県、福島県、秋田県など8県が、100メガワットを超える導入量と推定されています。

風力発電
導入量自体は、2010年度に助成制度が廃止されたことにより、2011年度は大幅に下落しました。そして、2012年7月には「固定価格買取制度」が導入されたものの、同年10月に改正環境影響評価法の導入などもあり、2012年度以降の導入量も引続き低調傾向にあるとのことです。

「潜在力」に期待の声も
「制度に翻弄(ほんろう)された」感もありますが、数ある再生可能エネルギーのなかでも、風力発電は、「コストが低い」、「資源が豊富にある」、「開発から運転までの期間が短い」といったメリットがあり、加えて、ライフサイクルでみたときの二酸化炭素の排出も少ない点は、その「潜在力」をみるにつけ、将来の電力需要をまかなう選択肢の一つといえるでしょう。

日本は四方を海に囲まれた「島国」です。「風」を利用しない手はありません。現時点で、決め手のない「再生エネルギー源」ですが、粘り強い実用化への取り組みが今こそ必要となるのではないでしょうか。

外部リンク

一般社団法人日本風力発電協会 プレスリリース
http://log.jwpa.jp/content/
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