2013-01-17 16:00
蓄電池
既存の太陽光発電と連携も - シャープ、住宅用蓄電池システムを発売

長時間利用も劣化の心配なし!
シャープ株式会社は、2013年1月16日、住宅用「定置型リチウムイオン蓄電池システム」2機種の発売を発表しています。同システムは、太陽光発電システムと連携して、停電時には、夜間や雨天でも日中に充電した電力を使用することができるというものです。また、曇りの日のような発電量が消費電力量を下回る場合にも、同システムが不足する電力を補ったり、平常時には、「経済性モード(自動)」、「経済性モード(時刻指定)」、「クリーンモード」、「充電モード」、「ECHONET Lite機器専用モード」の5つのモードから選ぶことができます。例えば、「経済性モード」の場合には、割安の深夜電力で充電し、割高な日中の買電量を抑えることで、余分な電気代の節約が図れるとのことです。
さらに、「電力見える化システム(HEMS)」と連携した場合には、専用のタブレット端末を使って、蓄電池の残量に応じた家電機器の使用可能時間を確認することが可能になります。ただし、家電機器の使用可能時間はあくまでも目安のようで、また、同システムとの連携可能な太陽光発電システムや家電機器には、仕様が限定されているものもあり、事前の確認は必要でしょう。

システム併用でも買取価格を維持
今回のシステムには、満充放電を8,000回繰り返した場合でも、初期の70%以上の容量を維持する高性能リチウムイオン蓄電池セルが搭載されているそうです。また、通常、太陽光発電システムとこういった自家発電システムを併用するケースでは、太陽光発電の余剰電力を売電中に自家発電での電力を使用すると、売電量が増加した扱いとなり、買取価格が下がりますが、このシステムでは、売電中の自家発電電力使用がストップされることで、買取価格は42円のままとなります。「制度」がこなれてくるには、もう少し時間がかかりそうですが、できるだけ安価に、いろいろ試すことができれば、消費者サイドの理解度も高まり、今後の本格的な普及の時期にスムーズに対応できるのではないでしょうか。
外部リンク
シャープ株式会社 プレスリリース
http://www.sharp.co.jp/news/
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