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2013-01-22 12:00

電気自動車

インテルと東京アールアンドデー、クラウドでEVのバッテリーを遠隔制御する技術を発表

遠隔制御
EVの「心臓」を常時監視
インテル株式会社と株式会社東京アールアンドデーは、2013年1月16日、電気自動車(以下、EV)のバッテリーを遠隔制御できるソリューションの開発を公表しています。

今回公表された、遠隔制御ソリューションは、クラウド経由で収集・蓄積された、バッテリー情報や走行情報、GPS情報などの分析結果をもとに、タイムリーでかつ効率的なメンテナンス制御を行うというもので、社会への普及が期待される「電気駆動車両」のバッテリー効率や経済性の向上に貢献することが期待されています。

また、両社は、同日、“次世代デジタル・サイネージ”ソリューションの開発も、併せて公表しました。

同ソリューションは、「CAN」に無線で接続された車載端末が、「GIS」とクラウド技術を活用して、運行時の車両情報のモニタリングや、乗客向け路線周辺情報などのリアルタイム表示を行うというものです。

ちなみに、「CAN(Control Area Network)」とは、車両内部で相互接続された機器の間を、速度やエンジンの回転数、ブレーキの状態や故障診断といったデータの転送に使われる規格のことです。あくまでも、走行するうえで必要なデータのみ転送されるしくみになっており、パワーウィンドウなどの情報は、別の手段で転送されます。

また、「GPS(Global Positioning System)」は、地球を周回する人工衛星を使用して、緯度経度情報を提供してくれるシステムのことで、「GIS(Geographic Information Systems)」は、そういったGPSが提供する緯度経度をもとに、位置情報を地図の上に表示するシステムのことです。

第一弾は「秋田の電気バス」
なお、今回発表された、ふたつのソリューションは、秋田県の「あきた EV バス実証コンソーシアム」が開発した中型電気バス『ELEMO-AKITA(えれも あきた)』に導入される予定になっています。

「電気」というキーワードでくくられそうな「次世代自動車」が搭載するバッテリーは、車両自体の走行性能や経済性への影響を格段に高めており、その効率的な運用は、バッテリー寿命を左右する意味で大切な改善ポイントです。そういったバッテリーの遠隔操作を可能にすることで、“前もって”バッテリー寿命に対策を打てることになるのかもしれません。ただ、当事者であるドライバーの自覚を失わせる配慮も必要ではあるのでしょうが。

外部リンク

インテル株式会社 プレスリリース
http://newsroom.intel.com/blog/
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