2013-04-04 09:00
エコ
海の上もハイブリッドで - 「翼」横浜港に国内初就航

「港湾」の環境を守るタグボート出航!
株式会社ウィングマリタイムサービスは、2013年3月27日、同社が所有・運航する環境配慮型タグボート『翼』の横浜港への就航と、それに伴う就航披露式典を開きました。式典では、横浜市の鈴木伸哉副市長に加え、船体を設計・建造した日本郵船グループの京浜ドック株式会社と、同船舶に搭載する「ハイブリッド推進システム」を開発・製造した新潟原動機株式会社から提供された映像を用いての紹介も行われました。
ちなみに、「タグボート」とは、船舶や水上構造物を押したり引いたりするための船のことで、『翼(総トン数256トン)』は、すでに3月15日から、横浜・川崎港で大型船の離着岸をアシストする曳船(ひきふね)作業に従事しています。
この環境配慮型タグボート(エコタグ)は、従来のディーゼルエンジンに加え、モータージェネレーターと高性能バッテリーを搭載しています。運航時や曳船(ひきふね)の作業内容に応じて、ディーゼルエンジンとモーターを単独もしくは組み合わせて使用する“国内初の船舶用ハイブリッド推進システム”により、効率的で環境に優しい作業が可能になります。
陸海からの給電でCO2を2割削減
具体的には、バッテリーの充電の際、船舶内の発電機だけでなく陸上の電源設備からの給電も利用することで、港内で排出する二酸化炭素(CO2)の量を約20%削減することが可能となるとのことです。同社グループでは、『翼』を効果的に運用することで、大都市の生活圏に隣接する「港湾」での環境負荷の低減に取り組んでいくとのこと。将来的には、それぞれの船舶が、発電・給電・消費のサイクルが完結するような仕組みを有することが求められるのではないでしょうか。
外部リンク
日本郵船株式会社 プレスリリース
http://www.nyk.com/release/
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