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2013-05-03 09:00

太陽光発電

三井住友建設、太陽光発電と「ファサードデザイン」の調和を目指す

ファサードデザイン
建物の「顔」にもソーラー仕様を
三井住友建設株式会社は、2013年4月23日、自社施設へ、太陽電池を用いた「ファサードデザイン」を設置し、その運用を開始したことを発表しています。

「ファサード」とは、店舗を正面から見た外観のことです。特に、道路側から見たときの建物の外観のことを指しており、その建物の「顔」として、“集客”の重要な要素とされています。

今回の取り組みは、同社で行われた“屋上設置の太陽光発電のみでは「ZEB」の実現は困難”との試算から、壁面を対象とした「創エネ」と、「ファサードデザイン」との調和を目指したというもので、「ファサードデザイン」の検討にあたっては、千葉県流山市にある同社技術開発センター本館外壁面を対象に、社内デザインコンペが実施され、2種類の建材一体型太陽電池モジュール(straight/air)と、壁面緑化モジュール(green)で構成された、組み合わせ自由な3つのモジュールが採用されました。

なお、「ZEB(Zero Energy Building)」とは、省エネ性能の向上や、再生可能エネルギーの活用などにより、消費する年間の一次エネルギーを、正味でゼロ(または、おおむねゼロ)とする建築物のことを指しています。

「曲面」加工で建材との一体化図る
また、同社では、印刷技術を利用して電子回路、デバイスなどを形成する“プリンテッドエレクトロニクス技術”による、曲面加工が可能な建材一体型太陽光発電の建築物への適用性を検討するため、試作・設置の段階から “新技術と省エネの調和” を実現するモジュール形態を想定し、施工方法・固定方法・配線方法などに関わる課題について、先行検討も行っています。

今後、同社では、2013年度中に、同規模の外壁面(3面)における「ファサードデザイン」の検討と、その他の太陽電池の適用性を検討し、加えて、試験施工を実施する予定になっています。

太陽光発電の普及が進むことにより、建物ごとの“電力の自給自足”が、求められるようになるのかもしれません。そのためには、建物の有効利用の一方策として、外壁のすべてを活用することも当然考えられますが、全面ガラス張り同様、味気ないものになっては、かえって逆効果といえるでしょう。今回のような“遊び心”も、大切ですね。

外部リンク

三井住友建設株式会社 プレスリリース
http://www.smcon.co.jp/04235444/
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