エネクトニュース

2012年5月22日、国土交通省と文部科学省は、学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会報告書を公表した。

同書におけるゼロエネルギー化とは、エネルギー消費量を減らす「省エネルギー」と太陽光発電等を利用した「創エネルギー」等の技術を組み合わせて、年間のエネルギー消費を実質上ゼロとする考え方。

学校施設は、地域の身近な公共施設であり、児童生徒等への環境教育、災害時の防災拠点という観点からも、ゼロエネルギー化への取り組みを積極的に行う意義のある建築物であり、他の用途と比べ年間の一次エネルギー消費量が小さい傾向にあることからこの計画に至った。

徹底的な省エネルギーで電力消費量を50％削減し、大規模な太陽光発電等の創エネルギーで電力の50％補う予定で、この場合、ゼロエネルギー化は実現可能だという。


両省では、環境を考慮した学校施設（エコスクール）の整備をさらに進化させるため、「学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会」を設置し、検討を進めてきた。今回、同委員会における検討結果をとりまとめた報告書を公表した。

この報告書の主な内容は、どのような技術を使って学校施設のゼロエネルギー化を図るかや、防災機能の強化に貢献する取り組み例、環境教育の普及・啓発活動、となっている。両省では今後、学校施設のゼロエネルギー化の実現に向け、2012年度より「エコスクールパイロット・モデル事業」を連携して実施するという。

外部リンク

国土交通省
http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000367.html

文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/020/toushin/1321261.htm