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2012-06-02 15:00

太陽光発電

京都大学、生活の質を損なわずに大幅な節電を実現するシステムを完成

太陽光
削減率保証付き省エネシステムの公開
京都大学の松山隆司 情報学研究科教授は、5月23日エネルギーの情報化システムの第二段階として、節電を自動生業し、生活の質を損なうことなく、生活者が指定した省エネ率を確実に実現する機能を持ったシステムが完成したと発表した。

同教授は2010年8月、第一段階のシステムとして、「エネルギーの情報化」の有効性を示すための、通常のマンションルーム内のすべての家電に、高精度電力計測・信号処理・通信機能を備えた「スマートタップ」を付け、エネルギー消費のリアルタイム計測・表示、人間・電気機器の安全安心見守り、省エネコンサルティングを行う「エネルギー消費の見える化」システムを完成している。

住宅やオフィスに実装される節電システムの仕組み
今回開発した「オンデマンド型電力制御システム」は利用者が電気機器のスイッチを入れると機器が必要とする電力を記した情報パケットが電力マネージャに送信され、電力要求の優先度、現在、今後の電力需給状態を考慮して、利用可能な電力使用量、時間を割り当てる。

利用者が予め設定した瞬時電力の最大値および積算電力量の制限値を超えない範囲内で電力供給を行うシステムであるため、削減率は保証され、利用者の生活の質を損なうことなく節電ができるという。

さらに、より優先度の高い電力要求が発生したり、社会全体の電力需給が逼迫し、電力会社からの緊急節電要請に基づいて利用可能な最大瞬時電力が下げられると、電気機器への給電が削減、中断されることがあるが、エアコンや照明などのように、生活環境を整える機器の場合は、短い時間であれば、大きな影響がないので、温度や明るさを制御して消費電力を削減する。

また、コーヒーメーカや湯沸かしポットなどの場合は、電気を削減しても出来上がりが少し遅れるだけなので、ほとんど問題はないなど、様々な家電の特性を活かした節電が自動的、リアルタイムに行われる。

2010年8月に、京都市内の通常のマンションルームにおいて、電力消費の見える化システムを稼働させ、実際の生活を行うことによって、システムの有効性、実用性を示し、現在では同システムが、一戸建て住宅およびオフィスにも実装されているということだ。

外部リンク

京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120522_1.htm
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