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2012-06-01 13:00

太陽光発電

ソーラーパワーの無人ヨット、世界記録に挑戦 – オーストリア

ヨット
コンピューター制御のハイテクヨット
オーストリアのAustrian Society for Innovative Computer Scienceによって、ソーラーパワーで駆動する無人ヨットが開発された。このヨットは、2012年7月9日~17日の間に「無人ヨットの航海距離」の世界記録に挑戦する予定だ。

このヨットは「ASV Roboat」と呼ばれており、航行ルートの計画から、帆や舵の調整といった操縦全般まで、すべてコンピューターで行われる。さらに、そのコンピューターはソーラーパワーによって動いているのである。

        (Image by Roboat)
目標、150マイル!
「ASV Roboat」の世界記録挑戦のプロジェクトは、バルト海にて実施されることとなっている。この旅の間、ヨットは150マイル(約240キロメートル)を航海し、100時間を外海(陸地から遠く離れた海)にて過ごす予定である。しかも、無人で、どこからの手助けを借りることもなくだ。

もしこの旅が成功すれば、2012年3月にフランスのENSTA Breastによって打ち立てられた、「無人ヨットの航海距離」の世界記録78.9マイル(約126キロメートル)を更新することとなる。

また、この旅の間、ヨットは水中マイクを使って海洋哺乳生物の音や鳴き声を録音し続けることとなっている。彼らの移動ルートや繁殖場所、コミュニケーション行動などといった貴重な情報を集めるためである。

いずれは津波の早期発見にも
プロジェクトマネージャーのRoland Stelzer氏は、次のように述べている。

「ASV Roboat」はエネルギー自給ができるため、いずれは海洋生物の研究だけでなく、津波や油流出の早期発見、気象測定、いろいろな探索オペレーションにも使うことができるようになるだろう。


世界的に見ても、この「ASV Roboat」は最先端の無人ヨットである。2011年8月に行われたWorld Robotic Sailing Championshipにおいても、見事優勝を果たしている。


外部リンク

Austrian Robotic Sailing Boat Attempts World Record
http://www.roboat.at/en/presse/

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