2012-06-07 13:00
太陽光発電
ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池、アリゾナ州の水処理施設に設置

米国の水処理施設の太陽光発電設備にCIS薄膜太陽電池設置
ソーラーフロンティアは2012年5月31日、アメリカ、アリゾナ州で1.5メガワットの太陽光発電所にCIS薄膜太陽電池を設置したと発表した。米大手電力会社のウィルソン・エレクトリック社によって2010年2月から他社との技術を比較す実験が行われ、電力を大量に消費する設備において、電気コストの削減対策に適しており高温下でも高い発電性能を発揮することからソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池が選ばれた。
アリゾナ州プレスコット・バレー市にあるこの発電所は、貯水および廃水処理施設での電力需要を補完するもので、同市において太陽電池が導入されるのは初めてのこととなる。
発電設備は既に3月初めに運転を始め、5月に完成式を実施した。
今後も期待されるCIS薄膜太陽光発電システムモジュール
太陽電池に使われる原料のシリコンは、99.9999%以上の純度が必要とされ、高純度シリコンの供給量は、世界的にも将来的な問題とされはじめている。CIS薄膜太陽光発電システムのモジュール(パネル)の原料は、Cu(銅)、In(インジウム)、Se(セレン)でシリコンに依存していた従来の原料確保への懸念を解消できる。
シリコン結晶系太陽電池の厚みが約200~300umであるのに対しCIS太陽電池は約1/100の厚さにあたる約2~3umで製造が可能なため、原料となる資源の大幅な削減、薄膜化による、製造工程時の効率化を実現した。
外部リンク
ソーラーフロンティア
http://www.solar-frontier.com/jp/
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