2012-07-01 06:00
その他
7月1日はいつもより1秒長い日曜日
8時59分60秒
7月1日、3年半ぶりにうるう秒が挿入される。うるう秒とは、地球の自転速度と、世界の時刻の標準となる原子時計の差を0.9秒以内に収めるために挿入・削除される秒である。日本では、午前8時59分59秒の後に59分60秒を挿入し、その後9時をむかえるため、1秒だけ長い日曜日となる。
減速する自転速度
仏紙24Matinsによると、うるう秒による時間調整が行われるのは珍しいことではなく、これまでに34秒の調整が実施されてきた。ずれの原因として、潮汐運動があげられている。海水と海底の間で生じる摩擦により地球にブレーキがかかり、回転が遅くなるためである。また、地震なども自転に影響を及ぼしている。
さらに、地球の「高齢化」も要因の1つとされており、国際地球回転観測基準系事業(IERS)のダニエル・ガンビ氏によると、
3億から4億年前、1日は24時間ではなく22時間であり、地球は減速している
ことがわかっている。
1秒の及ぼす問題
各国では「1秒の変化」に対応すべく、数ヶ月前より準備が進められてきたが、うるう秒の廃止を求める声もあがっている。2015年には国際会議が開かれ、専門家による協議が行われる予定となっている。
外部リンク
国際地球回転観測基準系事業 ホームーページ
http://www.iers.org/
日曜、地球が時計に加える秒 24Matins
http://www.24matins.fr/
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