2012-07-28 11:00
蓄電池
古河電工、神奈川県から「スマートエネルギーシステム導入推進実証調査業務委託」を受注

業界初の方式で実証実験
古河電工株式会社は、2012年7月26日、神奈川県環境農政局新エネルギー・温暖化対策部蓄電推進課より公告された「スマートエネルギーシステム導入推進実証調査業務委託」を受注したことを公表した。今後同社は、2012年8月1日から2013年3月末まで、神奈川県海老名市にある産業技術センターにて、EV(電気自動車)と定置型の蓄電池を用いた、日中の電力ピークを抑える蓄電システムの実証実験を行うことになる。同実験では、契約電力の低減及び安い夜間電力を使用することによる使用電力料金の低減を目的(160kWの15%カット)としている。
同システムは、PCS(パワー・コンディショニング・システム)、Li(リチウム)蓄電池、EV-PCS、見える化システム(消費電力をモニターして電力量をグラフ化し、コストを算出して表示する)、EMS(エネルギー・マネジメント・システム)から構成されており、これまで、蓄電池として扱う電気自動車から切り離していた系統(商用交流ライン)を、接続した状態で放電し、かつ複数の蓄電池をコントロールする方式を用いており、業界初の実証実験となる。
実証試験において問題がなければ、同事業において、2013年度に3億円の売り上げが見込まれているとのこと。
消費者に負担をかけない「ピークシフト」を選択
ちなみに、ピーク電力を抑制する方法には、「ピークカット(ピーク時の電力消費を抑えること)」と「ピークシフト(蓄電池などを使用して夜間電力を蓄電し、ピーク時に放電する方法)」がある中で、電力の系統に影響を与えない点と消費者に不便な思いをさせないといったメリットがあることから、今回の取り組みにおいても、「ピークシフト」が用いられた。外部リンク
古河電工株式会社 プレスリリース
http://www.furukawa.co.jp/comm_120726.htm
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