2012-08-01 14:00
その他
建物のいらないシール式図書館。自然にやさしい本の読み方

電子図書館
オーストリアにあるクラゲンフルト市は、ゲルマン文学の栄えた町として知られ、いたるところに本屋が立ち並んでいる。文学の町であるにも関わらず、ヨーロッパの主要都市で唯一、公共図書館を有さない市でもある。
代わりに発案されたのが、二次元バーコードであるQRコードとNFCチップを使った電子図書館だ。
資源の削減と、市民への図書貸し出しを促進するプロジェクトを、仏紙Smart Planetが報じた。
シール式図書館
「Ingeborgプロジェクト」はジャーナリストのGeorg Holzer氏と、ソフトウエア開発者のBruno Hautzenberger氏により開発された。町のいたるところに貼られているQRコードとNFCチップが内蔵されているシールにスマートフォンをかざすと、本を自由にダウンロードすることができる。
通常の図書館と同様、利用は無料であるが、著作権の切れた作品のみの貸し出しとなっている。
場所にも注目
「Ingeborgプロジェクト」のシールは、借りられる本の内容と関連性がある場所に貼られている。例えば、ホーフマンスタールの「イェーダーマン」は大聖堂の近くに、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」は浜辺にてダウンロードすることができる。
同プロジェクトは、図書館のない他の地域にも広げていく予定で、紙の本の「補佐役」としての期待が集まっている。
外部リンク
クラゲンフルト市 ホームページ
http://www.info.klagenfurt.at/deutsch/
Ebook、QRコードを使った図書館 Smart Planet
http://www.smartplanet.fr/smart-technology/
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