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2012-08-29 10:00

エコ

ホンダ、国際基準となる「温室効果ガス排出量」を業界で初めて開示

ホンダ
同社が携わるすべての排出ガスを「公開」
本田技研工業株式会社は、2012年8月27日、同社にかかわる全ての温室効果ガス排出量を、モビリティー業界としては世界で初めて開示した。

今回開示した“温室効果ガス排出量”は、「GHGプロトコル」と呼ばれるガイドラインに準拠し算定された数値で、同社は、今回の取り組みにより、モビリティーに携わる会社として責任を持って、全世界での温室効果ガス低減を積極的に推進し、同社のLCA(ライフサイクルアセスメント)システムをさらに拡大させる考えとみられている。

ちなみに、「GHGプロトコル」とは、米国WRI(World Resources Institute:世界資源研究所)と、WBCSD(World Business Council for Sustainable Development:世界経済人会議)を中心に作成された、国際的に認められる「GHG(温室効果ガス)排出量」の算定と、その排出量の報告に関する“基準”のこと。

ホンダ
同プロトコルは、事業活動の項目により、「スコープ1」から「スコープ3」に分類されているが、同社では、これまでに「スコープ3」の一部以外のすべてを公開しており、今回、その一部であるカテゴリー11以外のすべてを開示したことで、同プロトコルが規定する“全ての温室効果ガス排出量”を開示できたことになる。

計算プロセスの明確化も徹底
ちなみに、同社は、こういった排出量の算出に必要となる、例えば、ユーザーによる同社製品の「生涯使用」年数や年間走行距離といった計算の条件となる数値も、『環境ドキュメンタリー Honda Face』サイトにおいて公開している。

これまで「隠す」ことで、その戦略を立ててきた感のある日本企業にとっても、公開することがより効果的となる時代を迎えて、“大局観”を身につける必要が生まれてきたのではないだろうか。

外部リンク

本田技研工業株式会社 プレスリリース
http://www.honda.co.jp/news/

『環境ドキュメンタリー Honda Face』
http://www.honda.co.jp/face/
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