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2012-09-07 09:00

太陽光発電

技術の濫用を防ぐ - 京セラ、太陽電池「3本バスバー電極構造」モジュールの特許を取得

特許
太陽電池もさらに「カイゼン」
京セラ株式会社は、2012年9月4日、“セル”に「3本バスバー電極構造」を採用した太陽電池モジュールについて、国内における特許を取得したことを発表した。

同特許は、太陽電池“セル”で発生した電気を「フィンガー電極」を通して集める「バスバー電極」を、これまでの2本から3本に増やし、それに合わせて、同電極と「フィンガー電極」の幅と配置を最適化することにより、“セル”の受光面積をひろげて、電極自体の電気抵抗を減らし、太陽電池モジュールをより効率良くする技術を対象としている。

特許
ちなみに、通常、販売される「ソーラーパネル」とは、太陽電池“セル”をパネル状に複数枚並べているもので、つまり、“セル”は、パネルを構成するなかの一枚を表しており、それぞれが独立した一個の電池である。ひとまとまりの機能を有し、交換可能なことから、「ソーラーモジュール」と呼ばれる場合もある。

また、「3本バスバー電極構造」とは、同社の太陽電池“セル”における主要な技術で、現在の結晶系太陽電池モジュールにおいて主流となっている電極構造のこと。2004年には、150ミリメートル×155ミリメートルサイズの多結晶シリコン型太陽電池セルで、世界最高効率17.7%(研究開発レベル)を達成している。

普及のための技術の信頼性維持へ
今後、同社では、同特許に該当する電極構造を採用している企業に対して、警告などを検討し、知的財産の保護に努めるとのこと。

外部リンク

京セラ株式会社 プレスリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/
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