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2014-04-10 10:00

エコ

省電舎がパームヤシ殻からバイオマス燃料を生産、インドネシア企業と炭化事業で合意

バイオ燃料
石炭やコークスに匹敵
省電舎は3月27日、インドネシア、ジャカルタのPT. World One Indonesia(WOI)と、インドネシアにおけるパームヤシ殻の炭化事業について基本合意契約を締結したと発表した。

インドネシアは、マレーシアに次ぐパーム油の生産国で、マレーシアと合わせるとパーム油を生産量は全世界の85%。

同社は、パーム油の油搾汁後に残るパームヤシ殻が、バイオマス発電における燃料として活用できるとして、これまでその可能性を追求してきた。

同事業は、世界的に注目を集めるインドネシア産パームヤシ殻を炭化することで、高カロリー化、高燃焼率を実現し、同資源を有効かつ多目的に利用できるよう加工するもので、インドネシアの国策にも合致する。

WOIは国営農園からの協力を得て、安定的にパームヤシ殻を供給する体制を整えており、各農園からのパームヤシ殻収集をシステム化し、提供価格を安価に抑えることに成功している。

パームヤシ殻は加工によって石炭やコークスと同等かそれ以上の高カロリーバイオマス燃料となり得るため、将来的には、微粉炭PCボイラー向けの燃料としてだけでなく、原料炭や活性炭等の新たなバイオマス製品としての活用も期待される。

同社はまず、WOIより調達した未加工のパームヤシ殻を取引先に販売し、半年を目処に炭化パームヤシ殻の再現性と大量生産展開を確認する。

その後国内のバイオマス発電所及び、石炭火力発電所向けに炭化パームヤシ殻を高品質の「バイオマス・コークス」として提供していく。

バイオマス資源を活用
同社グループは、再生可能エネルギーの中で、安定電力供給源になりうるバイオマス資源を活用した発電事業を推進している。

現在行っているのは、廃棄物である食品残渣を資源化するメタン発酵によるバイオマス発電所のEPC事業。

また、同社グループにおけるバイオマス資源の活用施策として、バイオマス発電所を保有することを目的としたIPP事業も推進している。これはメタン発酵によるバイオガスプラントを同社が提供し、食品飲料工場より排出される食品残渣からバイオガスを発生させ、発電する事業モデル。

同社は、メタン発酵によるバイオガス発電事業以外にも、バイオマス資源を活用する発電所を建設・保有するバイオマス発電事業も将来的に計画している。


外部リンク

省電舎│ニュースリリース
http://www.shodensya.com/assets/
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