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2014-04-10 09:00

エコ

東北電力が火力発電所で木質バイオマス燃料を導入、年間5万tのCO2削減に

木質バイオマス
石炭の消費量を抑制
東北電力は4月2日、原町火力発電所への木質バイオマス燃料(木材チップ)導入に向けて、同日設備工事を開始したと発表した。

同発電所への木質バイオマス燃料の導入は、低炭素社会の実現をはじめとする地球環境問題への取り組みの一環として行われる。

木質バイオマス燃料の導入量は、設備の状況を見極めながら、段階的に混焼率を増加させる計画で、これに伴い、石炭の消費量が抑制される。

これによって同発電所からのCO2排出量は、最終的に年間約5万t削減されるものと見込んでおり、これは一般家庭約1万世帯分の年間排出量に相当する。

(画像はプレスリリースより)

森林資源を有効活用
まず、福島県内および宮城県内のチップ加工会社が、それぞれ県内の林業関係者から原料を確保し、チップに加工する。

東北電力は、チップをバイオマス燃料として導入し、建築用材などとして利用されない地元の未利用材を原料とした木質バイオマス燃料を、安定的に調達・消費することで、地域における森林資源の有効活用を促進し、林地に残置される未利用材を減少させることで、森林環境の保全を図る。

同社はチップの調達が福島県内および宮城県内から行われることで、地域林業の活性化にも貢献するとしている。

設備工事は平成27年3月の完成を予定しており、同年4月からの試運用開始に向けて進められている。


外部リンク

東北電力│プレスリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/
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