2014-05-10 20:00
行政
伊達市が電力監視制御をはじめとする電力供給対策システムを富士通から導入

クラウド型エネルギーマネジメントサービス「Enetune-BEMS」導入
富士通株式会社は2014年5月2日、福島県伊達市の電力監視制御システムを構築したと発表した。使用しているのは、富士通開発のクラウド型エネルギーマネジメントサービス「Enetune-BEMS」である。(画像はプレスリリースより)なおこの電力監視制御システムのほか、情報共有基盤システムをつくり電力供給管理による効果や運用課題、各種イベント情報などを職員や市民と共有しているという。
このシステムを使用して行う電力抑制による電気料金の低減、照明や空調の自動制御、LED照明にするなどの対策を行うことで年間1千万円以上の電気料金削減が見込める。
東日本大震災時の停電で浮き彫りになった電力供給問題
このシステム導入の背景には東日本大震災時に伊達市では最大で5日間の停電が発生し、災害時の電力供給の問題が浮き彫りとなったことである。そのため、将来へ向けて安定した電力需給管理をしていけるように、「伊達市再生・発展まちづくりグランドデザイン」の一環としてシステム導入を決定したのである。
システムの概要
この「Enetune-BEMS」だが、使用により電力使用量の監視・制御サービスにより32拠点の電力使用状況の把握をリアルタイムで行うほか、気象情報と伊達市の電力使用傾向のデータから分析して30分ごとに予測を出し、ピークへ到達しないようにアラームを出す電力使用抑制などが可能になる。なおこの32拠点は市内の公共施設および小中学校となり、それぞれ電力監視ユニットおよびゲートウェイ装置が設置されている。
「Enetune-BEMS」とともに構築した情報共有基盤システムだが、職員はイントラネットを利用して情報共有できるほか、今回の構築で新しく設置した公共施設16カ所に設置したデジタルサイネージ(電子看板)を通じて、市民に各拠点への省エネ実施情報をスムーズに伝えることができる。
伊達市はこのシステムの利用で電力管理を行うのにくわえて、災害時の対策として太陽光発電や蓄電池設備を導入していき、市民が安心安全に暮らせる社会の実現を目指す。
外部リンク
富士通株式会社 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/05/2.html
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