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2014-05-11 13:00

電気自動車

東芝がEVバスにワイヤレス充電システムを採用、ANA社用バスとして運行

バス
羽田空港周辺で
東芝は5月7日、環境省が公募した「平成26年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」において、実証委託先として採択されたと発表した。

高頻度での充電が必要である、公共・企業向けの電気自動車のために、安全で手間のかからない充電方法としてワイヤレス充電システムが開発されたが、従来の電磁誘導方式を用いたものは停車位置がずれることによる伝送効率の低下や、車載の充電パッドが大きく重いなどの課題を抱えている。

同社は早稲田大学理工学術院の紙屋雄史教授と共同で、「EVバス早期普及に向けた充電設備を乗用車と共有するワイヤレス充電バスの実証研究」をテーマに同事業を行う。

同社は実証を通じて、ワイヤレス充電方式の経験とノウハウをもとに環境負荷の少ない交通システムの開発を進める。

(画像はプレスリリースより)

バスと乗用車で充電システム共通
実証においては、川崎市の協力を得て、国際戦略総合特区の川崎市殿町にあるキングスカイフロント地区と羽田空港周辺で、全日本空輸の社用バスとして電気バスを運行する。

バスの高い車高に対応し、停車位置がずれた場合の許容範囲を広くするため、ワイヤレス充電システムに磁界共鳴方式を採用した。

また、充電パッドに共振用コンデンサを内蔵し、パッドの小型化と軽量化を実現、電気バスの電池には、長寿命特性に優れた東芝製リチウムイオン二次電池「SCiBTM」を採用した。

充電システムは電気乗用車向けに国際標準化の進む周波数に対応し、バスと乗用車の充電システムの共通化による効果を検証する。

同実証は機器の設計、運行ルートの選定などを行った後、2015年度から2016年度にかけて電気バスを運行し、電気バスの電気コストや性能を検証し、小型電気バス、中型電気バスの性能比較を行う。


外部リンク

東芝 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/
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