2014-06-21 11:00
エコ
ソフトバンクが慶応大学と汐留ビルディングに燃料電池発電システムを導入

CO2排出量削減にも
ソフトバンクグループで発電事業を行うBloom Energy Japanは6月17日、クリーンで高効率な業務用・産業用燃料電池発電システム「Bloom エナジーサーバー」を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスΔ館(デルタ館)に設置し、同日より営業運転を開始すると発表した。Bloom エナジーサーバーの出力規模は200kWで、1年を通してデルタ館および隣接の大学院棟τ館(タウ館)の電力需要の90%以上を賄うことができる。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスは、世界最先端のコンピュータ研究環境を構築しているため、停電がこの施設における最大のリスクである。
Bloom エナジーサーバーを導入することで、電源を多重化し重要な施設の安定した運用を図るだけでなく、デルタ館およびタウ館におけるCO2排出量は約30%削減され、湘南藤沢キャンパス全体では5.5%異常の削減となる。
(画像はプレスリリースより)
EV充電スタンドへ活用
Bloom Energy Japanは、コンパクトで24時間365日稼働し続ける、安全でクリ―ン・安定的・分散型の代替電力を提供することを目的に2013年5月に設立され、燃料電池からの発電による電力の供給、販売事業、また、それに伴う機器の輸入、設置などの付帯業務を行っている。Bloom エナジーサーバーは、都市ガスやバイオガスを燃料とし、発電効率が60%を超えるクリーンで高効率な固体酸化物形燃料電池で、アメリカ合衆国では画期的な分散型のベース電源としてデータセンターや工場、大規模商業施設、官公庁など、電力の持続的な供給が必要とされる施設での導入が進んでいる。
また、同社は同日、出力規模200kWのBloomエナジーサーバーをソフトバンクが入居する東京汐留ビルディングに設置し、営業運転を開始しており、これは1年を通して東京汐留ビルディングでのソフトバンクの電力需要の約14%を賄うものである。

東京汐留ビルディングへの導入に伴い、ソフトバンクでは東京都が推進する「防災都市づくり推進計画」への貢献を目的にBloomエナジーサーバーで発電した電力を外灯への給電に使用するほか、災害時に無料開放が可能な災害時用コンセントを併設する。
さらに、電気自動車への給電が可能となるEV充電スタンド1基を東京汐留ビルディング地下1階の駐車場に設置し、Bloomエナジーサーバーで発電した電気を無料で供給する。
外部リンク
Bloom Energy Japan プレスリリース
http://www.bloomenergy.co.jp/information/
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