2014-07-09 12:00
エコ
東工大研究開発のスパコンが省エネ世界ランク2期連続一位

スパコンの省電力化に挑戦
東京工業大学学術国際情報センター (GSIC) が日本電気株式会社(NEC)、米国 NVIDIA社と共同で開発し、2013年10月から稼動を開始していたスーパーコンピュータ【TSUBAME-KFC】が、スパコンの省エネ世界ランキング「Green500 List」において2期連続世界一を達成した。(TSUBAME-KFC 画像はプレスリリースより)
これは低炭素社会の実現へ日米合同による高い技術力が世界へリーダーシップを示した好例といえる。
なお【TSUBAME-KFC】は、ビッグデータ処理の省エネルギー性を比較するコンペティションでも世界6位となっている。
産学連携で生まれるエコイノベーション
GSICは推進する『スパコン・クラウド情報基盤におけるウルトラグリーン化技術』プロジェクトによって【TSUBAME-KFC】を開発。スパコンの総合的な省エネ化を目指して設計された当機は、冷却電力を「油浸冷却技術」と「冷却塔による大気冷却」の相乗効果によって大幅に削減している。
また40台の計算ノードからなるシステムは、その40ノードを1個の油浸ラックに収容するコンパクト設計になっており、全体の理論ピーク演算性能は217テラフロップス(倍精度)にのぼる。
今回の結果は、GSICが進めてきたスパコンの省電力化への数多くの研究が結実したものといえ、ウルトラグリーン化プロジェクトのみに留まらず、種々の「基礎研究プロジェクト」や、米国 NVIDIA社との数年来に渡る共同研究の成果が花開いたものといえるようだ。

外部リンク
東京工業大学、日本電気株式会社、エヌビディア・ジャパン 共同プレスリリース
http://www.titech.ac.jp/news/pdf/n000355_tsubame.pdf
東京工業大学 学術国際情報センター
http://www.gsic.titech.ac.jp/
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