エネクトニュース

富山県黒部市の宇奈月温泉では、電気自動車と電動アシスト自転車の貸出しを行い、観光客誘致活動を行っている。

宇奈月温泉では、小水力発電などの再生可能エネルギーとEVバスによる公共交通事業の導入で、エネルギーの地産地消を基盤とした自立した地域づくりを進める「でんき宇奈月プロジェクト」に取り組んでいる。

中でも観光客に注目を浴びているのがEVレンタル事業「電気でGO！」だ。観光案内所にはオープンカータイプの電気自動車「キューノ」と「エレクシードRS」および、電動カート「エブリィ」が各1台、電動アシスト自転車20台が用意されており、観光客はEV運転を楽しみながら温泉街の見所を周ることができる。

黒部川とともに発達した宇奈月温泉であるが、年々観光客数が減少し街の活力が減退しつつあった。

そこで2009年、地域の財産である豊かな水資源と自然に注目し、観光地としての再生をはかる事業をスタートさせた。

モデルとなったのはスイス屈指の山岳リゾート、ツェルマットである。地形、鉄道の存在など、宇奈月温泉との共通点を見いだし、現地の観光地交通システムを同温泉の再生事業に取り入れ、「でんき宇奈月プロジェクト」が実現された。

電気自動車などの貸し出しは10分300円から。紅葉とともにEV体験も楽しめる宇奈月温泉、秋の行楽地候補として挙げておきたい。

外部リンク

一般社団法人　でんき宇奈月プロジェクト
http://www.denki-unazuki.net/