2014-01-09 09:00
エコ
JR西、鉄道トンネル湧水で小水力発電

鉄道事業者として初の取り組み
JR西日本株式会社は12月26日、鉄道トンネル湧水を利用した小水力発電について、フィールド試験を2014年1月から開始すると発表した。(画像はイメージです)
これは環境負荷の低減などを目的に、同社の資産を活用した再生可能エネルギーの発電事業を推進する活動の一つ。全国の鉄道事業者として初の試みだ。
実施場所
北陸トンネル(北陸本線 敦賀~南今庄駅間、福井県敦賀市)
住所 福井県敦賀市
トンネル長 約14キロメートル
湧水流量 毎秒約0.17立方メートル
(プレスリリースより引用)北陸トンネル(北陸本線 敦賀~南今庄駅間、福井県敦賀市)
住所 福井県敦賀市
トンネル長 約14キロメートル
湧水流量 毎秒約0.17立方メートル
北陸トンネルの湧水排水路に、小水量・低落差でも発電できる特長を持つ、縦軸クロスフロー水車を設置する。発電規模は1.2キロワット、発電電力量は年間約1万キロワットアワー(一般家庭 約3世帯相当分)、CO2排出削減量は年間約6.9トンになる。
再生可能エネルギーに新たな視点
JR西では2014年度末までこの試験を実施する予定だ。日の射さないトンネルでも、再生可能エネルギーが得られるという発想の転換がすばらしい。この取り組みを事業者間で共有し、中央リニアの工事などにも生かせると良い。
日本を支える大事業としてのトンネル工事では、歴史的に湧水が大きな問題となっており、尊い人命の犠牲も大きいものであった。技術の進歩で災いを福となすよう、今後に期待したい。
縦軸クロスフロー水車とは
縦に置いた水車の上部にだけ軸を設け、下方は軸のない空間を水流が流れることで、泥や砂が詰まらず、高効率に発電できる。管路、せきなどの土木工事が不要で、勾配の小さい放水路などに設置できる。軸のグリース等で水質を汚染することもない、エコな水車だ。外部リンク
JR西日本 プレスリリース
http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/12/page_4994.html
参考)縦軸クロスフロー水車
三菱電機プラントエンジニアリング株式会社
http://www.mpec.co.jp/engineering/ecology/bestaqua/index.html
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