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2014-02-13 17:00

蓄電池

JAEA、海水中のリチウム資源回収に成功

JAEA
海水からリチウムを回収 革新的な分離技術が確立
日本原子力研究開発機構(JAEA)は、世界で初めてリチウムを海水から分離・回収することに成功した。

(画像:日本原子力研究開発機構/プレスリリース)

JAEAが、政府の「最先端・次世代研究開発支援プログラム」の一環として、リチウムを海水から分離・回収する技術を確立した。

電気自動車などの普及に伴い蓄電池に使われるリチウムの利用量が急増しているが、リチウムは南米など限られた地域でしか採取できない貴重な資源である。日本では100%輸入に頼っているのが現状だ。

しかし、海水の中にはリチウムが無尽蔵に含まれている。JAEAは、海水中のリチウムを回収溶液へ移動させる分離原理を開発し、移動と同時に発生する電子を捕獲、電気を発生させることに成功した。

リチウム電池リサイクルにも適用 リチウム資源循環型社会へ
この技術は、世界で行われている塩湖からの回収技術と比べ、省スペース、短時間、ゼロ・エミッション化を実現している。また、使用済みリチウムイオン電池からのリチウムリサイクルや、塩製造時に廃棄する海水からのリチウム回収にも適用できる。

JAEAではこの技術の特許を出願し、今後はパイロットプラント規模の拡張を目標に取り組んでいくという。


外部リンク

独立行政法人日本原子力研究開発機構
https://www.jaea.go.jp/index.html

独立行政法人日本原子力研究開発機構/プレスリリース
https://www.jaea.go.jp/press
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