2014-04-07 09:00
エコ
富士通、森林資源計測サービス「もりっしー」

森林の荒廃抑止に貢献
富士通クオリティ・ラボ株式会社は4月2日、森林資源計測サービス「もりっしー」の提供を開始したと発表した。(画像はプレスリリースより)
対象森林の上空約3,000mから航空機で空中撮影、新たに搭載したハイパースペクトルカメラにより、樹種、樹高、本数を高い精度で識別する。2013年5月から8月に鹿児島県で実証実験が行われた。
人の目を超えた画像解析技術
富士通研究所が開発したハイパースペクトル画像解析技術を活用し、森林資源の蓄積を80%の高い精度で推測する。人による踏査や航空写真判読と比較して、工数は1/20に圧縮できる。計測した森林資源データは、GISでの活用に適した1/5,000地図やshp形式など、利用者の目的や用途に応じたフォーマットで提供される。
利用分野は多岐にわたる。現在森林保全、林業振興、水源涵養、防災減災、山間部の施設・設備の保全、植生調査、生物多様性保全、外来植物対策、病害虫対策、森林CO2オフセット・クレジット認証などが考えられている。
人間の目では識別できない微細な色調を識別でき、森林の荒廃防止に大きな力となる技術だ。日本のエコロジーを考えるときに欠くことができない役割を担う森林の価値を確かめ、さらに高めていくことに期待したい。
外部リンク
富士通クオリティ・ラボ株式会社 プレスリリース
http://jp.fujitsu.com/
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