2015-09-30 15:00
太陽光発電
米太陽光市場、累計20GWを超え2016年まで建設ラッシュ続く

U.S. Solar Market Insight Q2 2015が公表
全米太陽光発電協会と米GTM Research社がアメリカの最新の太陽光発電市場レポートを発表している。2015年第2四半期時点の段階で、米国の太陽光発電市場は累計設置容量20MW超えることが明らかになった。さらに今後も毎月1GWクラスの太陽光発電導入が予測されている。
2016年末までの投資税控除制度
こうした太陽光発電市場成長のエンジンとなっている1つの要因が、Investment Tax Credit(ITC)という投資税控除制度だ。太陽光発電システムの所有者や開発企業は、太陽光発電設置にかかる投資額の30%を税額控除することが可能になる。この制度は2016年末に終了予定で、現在この投資税控除制度終了前で開発需要が高まっている。
2016年内に稼働開始を満たせない計画
発電需要の市場は12GWなのに対し、計画進行中のプロジェクトは45GWにもなり、需要を供給が大きく上回ってしまう計算になるが、この差に関してソーラーアナリストのHoneyman氏は以下のようにコメントしている。「電力購入契約済みプロジェクトの一部は『2016年内に稼働開始』という計画を満たせないリスクがあります。16.6GWある同案件のうち40%以下しか実際に建設に着手していないことは、すでにEPC事業者が手一杯になりつつあることを意味します。
EPC事業者の施工キャパシティが圧迫され、プロジェクトの中には2016年末までに稼働できないリスクもあります。現在の電力購入契約済みプロジェクトよりも2015~2016年の予測が低いのはそのためです」。
EPC事業者の施工キャパシティが圧迫され、プロジェクトの中には2016年末までに稼働できないリスクもあります。現在の電力購入契約済みプロジェクトよりも2015~2016年の予測が低いのはそのためです」。
成長する米国太陽光発電市場だが、需要と供給の問題も潜んでいる。適切な運用が行われるのか注目だ。
(画像はイメージです)
外部リンク
U.S. Solar Market Insight Q2 2015
http://www.seia.org
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