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独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）は、地熱資源開発に取り組む企業の開発リスク低減のため実施している「地熱資源開発調査事業費助成金交付事業」の平成27年度公募について、新規案件11件を含む計26件の事業が採択されたことを発表している。

国の社会インフラとして安定的な再生可能エネルギーの導入が急がれる中、発電量が季節や天候に左右されず、ベースロード電源としての役割を担える可能性をもつ地熱発電については大きな期待が寄せられている。

また地域資源の活用、地域経済の活性化という側面からも将来性のある事業である地熱発電は、火力発電と比べたところの二酸化炭素排出量が約20分の1であり、資源の乏しい日本では貴重な「純国産エネルギー」として重要な位置づけだ。

JOGMECでは地熱資源量の把握や地下構造を明らかにする調査事業をかねてから継続しており、地熱開発に伴う地表調査等事業や坑井掘削等事業の実施に必要な経費を助成金という形で援助し、国の地熱資源開発がより促進されるよう後押ししてきた。

現状の地熱発電による総発電量は「約53万kW」を超えているが、原油安の影響もあり再依存の流れも出てきている化石燃料資源との競合が、今後の課題であり目標となってくるだろう。

（画像はニュースリリースより）

外部リンク

JOGMEC　ニュースリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news