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2017-03-31 12:00

その他

楽天、「環境価値」を取引する国内初の私設市場を創設へ

タイナビNS
「環境価値」や「ネガワット」の取引を行う国内初の市場
楽天株式会社と株式会社グローバルエンジニアリングは3月27日、「環境価値」と「ネガワット」の私設取引プラットフォーム創設に向けて共同で取り組むことに合意したと発表した。両社によると、このようなプラットフォームの創設は国内で初めて。

「環境価値」は、国や自治体などの各認証制度において、再生可能エネルギーや省エネルギーなどの導入により得られる温室効果ガス削減効果を価値化されたもの。「ネガワット」とは、需要家の節電により余剰となった電力量について、発電したのと同等とみなすことにより得られる付加価値のことを指す。

両社は今秋にも私設取引プラットフォームを創設。同プラットフォームでは、森林管理などによる温室効果ガスの吸収量などを国が認証する「J-クレジット」、温室効果ガスの排出枠である「排出権」、非化石エネルギー源により発電された電力に与えられる「非化石証書」といった「環境価値」や「ネガワット」の取引が行われる。

このうち「J-クレジット」については、プラットフォーム創設に先行し、3月27日から楽天のウェブサイトにおいて購入や売却についての取引仲介サービスを開始した。

パリ協定やFITが取引市場を活発化
2016年のパリ協定発効は、世界全体で環境に対する関心をさらに高める機運となった。日本においても、大手企業のカーボン・オフセットツールや小売り電気事業者の排出係数低減策として、J-クレジットや排出権などの取引が注目されている。

また、固定価格買取制度(FIT)による太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及、2017年より本格的に始まるネガワット取引なども、同プラットフォームを活発化させるものと見込まれる。

同プラットフォームでは、各取引におけるオープンな価格設定を実現し、取引活性化やイノベーティブな技術の導入促進を目指す。両社は、「環境価値」と「ネガワット」の積極的な創出、私設市場の創設による取引活性化を通じて、温室効果ガスの効率的な削減と電力需給の最適化に貢献していくとしている。

(画像は「環境価値」と「ネガワット」の私設取引プラットフォームHPより)


外部リンク

楽天 プレスリリース
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/0327_01.html

「環境価値」と「ネガワット」の私設取引プラットフォームHP
https://energy.rakuten.co.jp/exchange/

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