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2017-04-14 18:00
その他
2030年のエネルギーミックスを離島で再現、東電などが実証試験開始

東京の離島で実施されるNEDOの実証事業
東京電力ホールディングス株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、株式会社東光高岳は、2030年のエネルギーミックス(電源構成)を模擬した実証試験を4月14日に開始した。同試験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業として実施。東京都の離島である新島および式根島(いずれも新島村)において行われる。
再生エネの比率高めても電力の安定供給を
政府は、2015年に発表した「長期エネルギー需要見通し」において、2030年頃に向けて再生可能エネルギーの導入拡大を目指している。しかし、再生可能エネルギーは出力変動が大きく、電源構成における割合が増加すると、電力の安定供給への悪影響が懸念される。再生可能エネルギーの割合を増加させても電力系統を安定的に運用できる技術開発が必要だ。
そこで同事業では、2030年頃のエネルギーミックスにおいて想定される再生可能エネルギーの22~24%導入を模擬した電力系統を島内に構築。電力需要も2030年頃に想定されるものを再現する。
風力発電や太陽光発電、蓄電池と既存設備を組み合わせた電力系統において、予測技術や出力制御技術の高度化を目指す。また、電力の需要と供給を一致させるよう運用を行う、需給運用技術の基本的な手法も確立させる方針だ。
風況に恵まれた地域を想定し風発比率高めに
同事業では、風況に恵まれた東日本地域を想定し、風力発電の比率を高く設計した。天候による風速の急変や強風時の発電停止も対応するための予測技術も開発する。NEDOなどは、同事業を通じて、国内の再生可能エネルギー大量導入に向けた技術的課題とその解決策を明らかにするとしている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100754.html
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