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ABB株式会社は10月23日、国内の大規模太陽光発電所向けに、DC1500V対応大容量パワーコンディショナPVS980 を、この10月23日から販売開始すると発表した。また、同商品の系統連系を最適化させるサブ変電機器もパッケージ提供する。

同商品は、予め最適化された同社のサブ変電機器と併せて使用することで、数MWクラスの大規模発電所でもプラグ＆プレイ方式による機器間の接続を実現し、短時間で確実な系統連系ができるようになるという。

また、最大1500VのDC入力電圧と2133kWまでの高出力定格を備えていることから、発電システム全体のコストを削減することができ、投資家や発電所オーナーが求める高い収益性を実現できるソリューションとなっている。

同商品の特長の1つは、ヒートパイプの採用など、過酷な設置環境でも優れた耐久性と内部冷却性能を維持しながらメンテナンス要件を最小化する循環式冷却システムとなっていて、電気回路部は外気から隔離されていることから、腐食性外気や砂埃の侵入による機器損傷のリスクを低減するとしている。

また、極端に過酷な温度・湿度条件でも安定して稼働することができるのも特長で、シンプルな空気冷却と液体冷却の組み合わせにより、冷媒の補充やポンプ・バルブの動的部品や腐食抑制剤が不要で、液漏れもなくメンテナンス性に優れている。

同商品は、高い発電効率とメンテナンスコストの最小化を実現する、大規模太陽光発電所に最適なパワーコンディショナとなり、この発売により、サブ変電機器を含めたコスト効率の高いパッケージソリューションとしての提供が可能となり、太陽光発電向け製品のラインナップがさらに拡充されたとしている。

なお、PVS980を含む全ての大容量パワーコンディショナシリーズは、夜間にDC入力側を切り離し、無効電力を供給するなど、有効電力／無効電力を制御し、電力系統の安定化をサポートする機能が標準装備されているとのこと。

（画像はABB株式会社HPより）

外部リンク

ABB株式会社　プレスリリース
http://www.abb.co.jp/cawp/seitp202/