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2010-02-23 12:00

その他

カナダでCo2回収・貯蔵事業参入へ、双日

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カナダ・サスクパワーと提携参入
双日はカナダ・サスカチュワン州立電力会社サスカチュワン・パワーコーポレーションと提携してCCS(Co2の回収と貯留)事業化へ向け覚書を締結、同事業参入を果たす。

今回双日の提携相手となったサスクパワーは石炭による火力発電が全体の半分を占め、更に今後の新規発電も計画されていることから、効率化も含めたCo2排出削減と回収・貯蔵が必要とされていたという。



この提携により双日は火力発電の高効率化、Co2回収技術及び帯水層・油田へ運搬・貯蔵、排出権の売買、原油回収率向上化技術などを1つのパッケージで提起、プロジェクトを推進していく。またその推進にあたって日本の技術を取り込んでいくことを確認、コンソーシアムも念頭にあるという。

サスクパワーは既に実証試験を開始、双日は2012年には事業全体のグランドデザインを構築、2013年には事業の開始を目指すという。

原油回収率向上技術(Co2-EOR)
サスクパワー発電所のあるエステバン州には油田地帯が多く存在し、またその地層はCo2貯留に適しているという。

原油は自噴による1次回収、水を注入して回収する2次回収とで埋設量の2-3割が回収できるという。
双日は更に発電の過程から分離されたCo2を注入し、原油の回収率を5割にまで高めることを目指す。

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今までなら回収したCo2をそのまま地中に貯蔵するだけであったのが、これを再び原油の回収に投入することにより、効率を高めると同時に貯留を行うといった格好だ。

双日は温暖化緩和の手段として実用性、即効性にすぐれたCCS事業に、まず一歩踏み出した形だ。

                 (編集部 環境草紙)

双日株式会社
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