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2020-03-28 06:00

その他

関電、蓄電池を活用した周波数制御技術に関する実証試験の結果を発表

タイナビNS
期待した成果が確認できた
関西電力株式会社ほか10社は、2020年3月25日、蓄電池を活用した周波数制御技術に関する実証試験の結果を発表した。

この実証試験は、需要家が保有する家庭用蓄電池と産業用蓄電池を活用し、周期の短い電力系統の負荷変動に合わせて即時充放電を行うというもの。試験の結果、期待した成果が確認できたという。

秒単位の遠隔一括制御が可能
この実証試験では、関西電力が日本電気株式会社と構築した蓄電池群監視制御システム『K-LIBRA』が活用された。結果、メーカーの異なる蓄電池であっても、『K-LIBRA』の指令に基づき秒単位の遠隔一括制御が可能であることが確認されている。

同試験ではまた、「周波数制御」「エネルギーマネジメント」という目的別に蓄電池の出力を切り分ける技術を、国内で初めて確認。周波数制御が、需要家の実施するエネルギーマネジメントを阻害しないことも立証された。

今後も、技術の確立を目指す
同試験ではさらに、調整力を約4倍に増加した『K-LIBRA』が、蓄電池のより効率的な活用を実現することを立証。また、周波数制御を担う蓄電池が通信不可能になった場合、速やかに他の蓄電池に出力させることで制御継続が可能であることも、確認されている。

関西電力は今後も、蓄電池などのエネルギーリソースを用いた周波数制御技術の実用化に向けて、技術の確立を目指すとしている。

(画像は関西電力の公式ホームページより)


外部リンク

蓄電池を活用した周波数制御技術に関する実証試験の結果について - 関西電力株式会社
https://www.kepco.co.jp/souhaiden/pr/2020/0325_1j.html

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