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2020-04-01 10:00

その他

有機薄膜太陽電池用発電材料 東洋紡とCEAが実用化へ

タイナビNS
有機薄膜太陽電池(OPV)
2020年3月23日、東洋紡株式会社(以下「東洋紡」)は、有機薄膜太陽電池(以下「OPV」)用に開発している発電材料の実用化に向けた取組について発表した。

OPVは太陽電池の一種で、溶媒に溶かした発電材料(有機物)を、ガラス・プラスチックなどの電極を有する基板上に塗るなどして制作される。

同社は、ワイヤレス電源として、“次世代の太陽電池”と期待の集まるOPVについて、2019年よりフランスの政府機関であるCEAと共同研究を実施してきた。

世界最高レベルの変換効率
今回発表されたのは、ガラス基板のOPV小型セル、PETフィルム基板のOPVモジュールについて、試作に成功したことだ。OPV小型セルについては、2020年3月23日時点において、世界最高レベルの変換効率を実現したという(東洋紡調べ)。

東洋紡の強みは、高い有機合成技術だ。同技術の応用と、CEAとの共同研究によって、OPVモジュールでは
有効面積18cm2の試作品が、同照度下で約130μWの出力を達成(プレスリリースより)
した。

東洋紡では、電池メーカーなどへの同材料の提案を進めていく方針だ。2022年度中に、ワイヤレス電源用途(温湿度センサー・人感センサー)での採用を目標としている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

東洋紡株式会社
https://www.toyobo.co.jp/

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