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アジア開発銀行（ＡＤＢ）と大和証券グループはアジア太平洋地域における水事業支援のために「ウオーターボンド」を発行、４月から販売していくと発表した。

日本は水資源に恵まれた国だ。水道をひねれば当たり前に安全な飲み水を得ることができる。下水処理にしても汚水濾過等、技術は日々進歩している。

しかし、アジアの多くの国ではそうではない。
アジア太平洋地域の国々において、安心安全な水を得る手段を持たないとされているのは約５億人（世界全体では１０億という）。飲み水だけではなく、排水処理もなされないまま河川に流される汚水により、衛生面でも人々の生活を脅かしているという。



こうした事実を受け止め、ＡＤＢでは政策として「Ｗａｔｅｒ　ｆｏｒ　Ａｌｌ」を提言、水融資プログラムを作成し、２０１０年までの関連融資をそれまでの倍額とすることとした。

主な内容として揚げられているのは以下の通り。
・都市部水道事業の効率化、アクセス＆水質向上及び水を得るためのエネルギー削減
・灌漑農業の生産性向上
・法令、排水管理を含む浄化プロジェクトへの投資拡大及び水質向上
・洪水、水資源対策



ＡＤＢによると２００９年末時点での水関連融資総額は２５０億ドル、以降２０１２年の新規融資総額は８７億ドルが見込まれている。

尚、同債は豪ドル及び南アフリカランド建てでの発行が予定されている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（編集部　環境草紙）

外部リンク

アジア開発銀行中日事務所
プレスリリース
http://www.adb.org/Documents/Translations/Japanese/News/nr-22Feb10-jp.pdf
大和証券
http://www.daiwa.jp/