エネクトニュース

近年、取り組みが拡大しつつある「グリーン・カーテン」。これは家屋や同壁面を利用して植栽し、目に地球環境に優しい生活を・・・というもの。実利面として真夏の太陽光からの遮断効果等があり、ビル街などではヒートアイランド抑制も期待されます。

一方「じゃあ、この太陽光を利用しちゃえ！」がソーラー発電等になるわけで、こちらも市場が拡大中。そして今回ご紹介する「ＳＯＬＡＭＯ」は「利用しちゃえ！」派、考えてみたら「何故、今までなかったのか」と思えるほどのお役立ちぶりです。



マンション、アパート等の集合住宅は、概ね南向きに建てられることとが多いはず。南向きということは日当たりはいいけど、真夏はかな～り暑いはず。この「熱」を利用しない手はないと、熱のスペシャリスト「東京ガス」が欲張りなシステムを開発しました。名前は「ＳＯＬＡＭＯ」。

この「ＳＯＬＡＭＯ」、ベランダの熱を集めて給湯に利用しようというものです。ベランダと一体化した外観であるため、景観を損なうこともありません。



もちろん熱源がこれだけでは心許ないので、通常のガス熱も併用します。食器洗い等に使用する場合、スイッチを「切」にすればソーラーのみで温められたお湯（３２℃）が出る仕組み。またパネルには「太陽熱使用によるＣｏ２削減量」が表示され、目で見てエコを実感できる心配りも。

残念ながらこの「ＳＯＬＡＭＯ」は集合住宅用ということで戸建て住宅での利用はまだ先になりそうですが、初期投資費用がもう少し下がれば、他のシステムと組み合わせて無駄なく資源の有効活用ができそうではあります、太陽がそこにある限り。

尚、同システムの開発には同社の他「矢崎総業株式会社」
「三協立山アルミ株式会社」「リンナイ株式会社」「株式会社ガスター」の４者があたりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（編集部　環境草紙）

外部リンク

東京ガス株式会社
http://www.tokyo-gas.co.jp/index.html

プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20100205-01.html