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2010-05-01 15:00

その他

国立公園の採掘問題、泥沼化か(NZ)

自然破壊
自然保護か資源採掘か?
ニュージーランドの国立公園の鉱業採掘計画めぐって、現在国中で物議がかもしされている。自然破壊反対派と資源採掘による国家資金増幅支持派の二派で意見が割れているが、キー首相は採掘計画を全面的に支持すると発表した。首相によると、異議を唱えている代表である環境議会との討論は堂々巡りを繰り返しているにすぎないという。

先月、政府は反対意見を受け、グレートバリア島を含む国立公園の一部を、鉱業採掘計画から削除した。しかし、環境議会はこの計画の情報について詳細に知らされておらず、不信感を募らせている。野党である労働党党首フィルゴフ氏も水面下の交渉や計画が進行しているとの見方をしており不快感を示している。
掘ってみないと分からない
これに対し、キー首相は、野党がありもしない事実をでっちあげ、世論をあおっているだけだと反論している。また、先日行われた環境議会のライト博士との討論での矛盾点も指摘している。それによると、採掘によって得られる鉱物の利益が自然保護区の希少価値を上回らないといけないとライト博士は主張しているが、そんなことは実際に採掘してでしか分かり得ないというのがキー首相の意見だ。

ただ、環境保護を訴える多くの国民の声も高まっており、この問題が泥沼化に発展することはもはや避けられないだろう。

編集部 青空ひなた



外部リンク

Key defends mining exploration plans (nbr.co.nz)
http://www.nbr.co.nz/article/key-defends-mining-exploration-plans-122182
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