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メキシコ湾における石油採掘リグによる石油流出の被害は、想像を絶する莫大なものになることは避けられないだろう。ＢＰグループ側に全面的に責任があるとされているが、大規模な海岸汚染の清掃およびそれに付随する経済的打撃の補償ともなると、さすがの巨大企業も焦りを隠せないようだ。

メディアにはかなり慎重な対応を見せているＢＰ側だが、その一方で、実際に採掘を請け負っていたトランスオーシャン社側の責任をほのめかす発言も出てきている。ＢＰ最高責任者であるトニー・ヘイワード氏によると、油田自体はＢＰに属するものだが、採掘に関する設備や従業者、そのプロセスには一切関与していないというのがその言い分だ。つまり、下請け会社に一任しているので、責任はないというわけだ。

それに対し、下請け側であるトランスオーシャン社の最高責任者スティーブ・ニューマン氏は、設備は万全であり、事前に到底予測しえなかった事故だと反論している。

莫大な補償をめぐって、今後さらなる調査が繰り返され、血みどろの争いになることは容易に推測できる。そして、この惨事によって、多くの人々の人生が狂わされることになるのだろう。

編集部　青空ひなた

外部リンク

BP, other oil spill companies start the blame game（reuters）
http://www.reuters.com/article/idUSTRE64578H20100506