2012-02-06 16:00
行政
税金5億2000万円が水の泡!SUNCOの太陽電池工場閉鎖で補助金が無駄な投資に

■SUNCO太陽電池工場閉鎖
2012年2月2日、半導体シリコンウエハーの大手企業SUNCOは、佐賀県伊万里市の同社工場を2013年までに閉鎖すること発表した。この工場閉鎖に対し佐賀県側は困惑を隠せない状況となっている。
2009年度、工場立地のために、同県では雇用促進などの補助金合計5億2000円を支払っていたことが、2月4日報道によって明らかとなったのである。
たった3年間で工場は閉鎖となり税金から投入された5億2000万円は水の泡となってしまった。
■新エネルギーは成長分野だが……
佐賀県としては新エネルギー市場を将来の有望市場として支援していく予定であったのであろう。しかし、太陽光発電市場そのものは成長を続けているものの、ソーラー用シリコンウエハーの価格は3年前の10%にまで下がっている状況なのである。

(参考:富士経済、太陽光発電システム関連、製造装置関連の市場を調査)
SUNCOとしては過剰生産の状況では業績の改善は望めないとして、同工場の閉鎖を決定した。
自治体から支払われた補助金が変換された例はないのである。
しかし、SUNCOの3年間という短い期間での工場閉鎖に対し、佐賀県がなんらかのアクションを起こすことも考えられる状況である。
外部リンク
「事業再生計画」策定に関するお知らせ-SUNCO
http://www.sumcosi.com/press/2012/pdf/20120202_281.pdf
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