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2011-01-14 17:00

その他

ロシアで燃焼処理していたガスを活用、排出権取引に

油田
ガスプロム系企業との共同事業
JX日鉱日石エネルギー(以下JX社)と三菱商事が、ロシアの現地企業と共同で行っている油田随伴ガス回収のプロジェクトに対し、ロシア政府が初めてとなる排出権を発行した。

このプロジェクトは、ロシア連邦のヤマルネネツ自治区『イエティプーロフスコエ油田』の、油田随伴ガス回収と有効利用について行われているもの。ロシア側の企業は、同国の世界的エネルギー企業ガスプロムが90%の出資をしている、ガスプロムネフチ社(以下ネフチ社)となっている。

  ※ 画像はイメージ
随伴ガスを有効利用
ネフチ社が保有するイエティプーロフスコエ油田では、原油生産の際に副生されるメタンやエタン等からなる随伴ガスを、従来は燃焼処理していた。

今回のプロジェクトはそれらを回収し、ロシア国内で燃料などに有効活用したもので、運転を開始した2009年8月から12月末までの間において、削減されたCO2排出量29万トンを対象に、晴れて排出権が発行された。

このプロジェクトにおいて、JX社は事業化の技術的支援や設計書の作成などを、三菱商事は日本政府の承認申請手続や創出される排出権全量の販売等を担当している。2009年~2012年までの予想CO2削減量は約310万トンとなる見通し。

編集部  宗近 明


外部リンク

JX日鉱日石エネルギー ニュースリリース:
『ロシアにおけるJIプロジェクトの排出権発行について』
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2010/20110107_01_1050061.html
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