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2011-01-08 17:00
その他
温室効果ガス、ついに90年を下回る 環境省速報値

90年から約4%の減少に
環境省が2009年度における温室効果ガス排出量の速報値を発表した。これは本年4月に予定される確定値発表の前段階として行われたもので、速報値算定の段階において2009年度の数値が公表されていない項目は、2008年度の年報値などを代用して算出された。それによると、我が国の2009年度の温室効果ガス総排出量は、二酸化炭素換算で12億900万トンであった。これは京都議定書で規定された、1990年(一部数値は95年)の総排出量12億6,100万トンと比べ、4.1%にあたる5,200万トンの減少となった。
※ 画像はイメージ
前年度からも減少
また今回の数値は、2008年度と比べても7,300万トンの削減を達成しており、現実として日本の温室効果ガス削減が進展していることが裏付けられた。環境省は排出量減少の主な理由として、金融危機後のエネルギー需要減を挙げたが、原子力発電所の性能の向上なども一因とした。
詳細項目、CO2は課題含みか
温室効果ガス量の詳細項目を見ると、『代替フロン等』に分類される3種類のガスが、合計で前年度比7.7%の削減となり、基準年から見ると57.3%もの減少となった。『メタン』も前年から2.1%減で、基準年からは37.8%の減少。「CO2」に関しては、前年から5.8%減少したものの、基準年から見ると0.03%のプラスとなっている。今後の推移にも注目していきたい。
編集部 宗近 明
外部リンク
環境省
http://www.env.go.jp/
環境省 報道発表:
『2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について(お知らせ)』
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16702&hou_id=13313
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