エネクトニュース

米スタンフォード大学などの科学者が2月18日連名で発表した研究報告書によると、100％再生可能エネルギーに頼った電力供給体制が、2050年までにニューヨークで実現可能であることがわかった。

自立したエネルギー体制を実現するためには、まず電力消費量を削減することが求められる。また、エネルギー効率を上げることも不可欠だ。

そして化石エネルギーの代替として、太陽光、風力、洋上風力、そして地熱などを利用し、ニューヨークで必要とされる電力を供給する。ddmagasineが報じた。
ニューヨークのエネルギー転換に関する報告書では、100％再生可能エネルギーにシフトするための詳細なデータがあげられている。

例えば、目標達成のためには風力発電機4030機、洋上風力発電機12770機が必要となる。

太陽光発電にいたっては、100MWの集光型発電所を387か所、50MWの発電所を828か所建設するほか、市内の建物に太陽光パネルを設置する。さらに、地熱発電や水力発電などを導入する。

気の遠くなるようなプロジェクトであるが、これらの再生可能エネルギーの建設により、450万人分の雇用を新たに創出することができる。

ドイツでは、過去10年間で23000機の風力発電機が建設された。ニューヨークの再生可能プロジェクトも、不可能に近い可能であるのかもしれない。

外部リンク

ニューヨークのエネルギー転換に関する研究報告書
http://www.stanford.edu/group/efmh/jacobson/Articles/I/NewYork

ニューヨークを100％再生可能エネルギーに　Yes We Can
http://www.ddmagazine.com/201303132600/Actualites