• TOP
  • >
  • 行政
  • >
  • 世界初!佐賀県沖でハイブリッド「潮流+風力」発電の実証事業を実施へ
2013-05-21 08:00

行政

世界初!佐賀県沖でハイブリッド「潮流+風力」発電の実証事業を実施へ

ハイブリッド発電
偏りを防ぐ「ハイブリッド=複合」発電の実用化へ
佐賀県は、2013年5月16日、三井海洋開発株式会社の“世界初” 浮体式潮流・風力ハイブリッド発電『skwid(スクウィッド)』の実証事業を、佐賀県海域で実施されることが正式に決定したことを公表しました。

設置される発電装置は、海風と潮の流れを同時に電気に変えるというもので、名前の由来は、イカの英語呼称からとっており、地域のブランド産品である“呼子のイカ”にちなんで、世界に羽ばたくよう願いをこめて名付けられたそうです。

「実証海域(『skwid』が浮かぶ場所)」については、風況、流れなどの自然条件や海底地質などの面から、現時点では、呼子町加部島北西海域が有力とのことです。

地域に寄り添う「発電」で、住民参加を促す
同県では、これまでにも、平成23年度に、漁連や地元漁協、地元海上保安部との協議を開始し、平成24年度には、漁業者の代表を会長とする「海洋再生可能エネルギー協議会」を設置して、国の実証フィールド誘致に向けた有効な対策である「佐賀県プラン」の策定に着手し、いわゆる“常に漁業者とともに取り組む「佐賀方式」”と呼ばれる仕組みを定着させています。

また、海洋エネルギーという名のついた全国で唯一の大学の存在や、実証研究の基盤となる造船業、加えて、石炭産業とともに歩んできた歴史などにみられる、“エネルギー”への関心は、行政のみ先行する従来の公共事業とは、一線を画しているともいえそうです。

再生可能エネルギーによる発電という社会基盤への貢献であっても、自然と話し合いながら進める必要があります。今回の取り組みで、ほかの地域と色合いの異なる、そして、佐賀県が一番アピールしたい点が、「地元漁業者」へのリスペクトです。地域の自然と暮らす人たちの視点が、島国である日本が享受できる恵みを、確かなものにしてくれるのでしょう。

外部リンク

佐賀県 プレスリリース
http://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook