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2012-07-05 15:00

蓄電池

川崎重工、JR東日本と共同で鉄道システム用「蓄電池」の実証試験始める

鉄道システム
鉄道システムへの「スマートグリッド」適用を図る
川崎重工株式会社は、2012年7月2日、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)管内での鉄道システム用「蓄電設備」の実証運用を開始したことを発表した。

今回の実証試験では、同社が開発した『BPS』が、JR東日本青梅線内にある古里変電所に設置され、蓄電池には、同社製の『ギガセル』が使用される。

実証運用の期間は、2013年2月まで。今後は、断続的に、稼働時と休止時の比較を行いながら、季節ごとの省エネ、電圧安定化などの性能分析を実施することとなる。

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ちなみに、『BPS(Battery Power System)』とは、“き電線(架線)”に、制御装置を介さずに『ギガセル』を直結した、鉄道システム用地上蓄電設備のこと。また、『ギガセル』とは、高速充放電が可能で、負荷応答性能が高く、安全性に優れたニッケル水素電池のこと。

「蓄電池」との直結で安全・安心の実現へ
また、制御装置を介さないことのメリットについても、制御の遅れや損失がなくなり、高い省エネ効果が得られる点や、信号設備に対する誘導障害の原因となる高調波を発生させない点が挙げられている。

鉄道システム
なお、今回の実証実験は、5月8日付けのJR東日本プレスリリースで発表された「鉄道電力システムへのスマートグリッド技術の適用」に向けた取り組みの一環として、列車が停止するときに発生する“回生電力”を有効に利用する技術のひとつで、余った電気を「貯めて」使う電力貯蔵装置として、青梅線古里変電所での、ニッケル水素電池を用いた電力貯蔵装置の試験が、「実施」の段階に移ったことを意味しているようだ。

外部リンク

川崎重工株式会社 プレスリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/20120702_1.html

東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース
http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120504.pdf
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